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まとめ
- 2025年現在、「Seedream」などの有名AIサービス名をかたる偽サイトがSNSで拡散しています。
- この記事を書くきっかけの一つは、note上で公開されたSeedream偽サイトの注意喚起記事を読んだこと。
- 同様の“似た名前のAIサービス”を使った詐欺・フィッシングは、今後さらに増加が予想される。
- 「AIツール=安全」と思い込まず、ドメイン・運営元・決済要求の有無を確認することが重要。
はじめに
先日、noteである記事を読みました。
内容は、「Seedream」というAI動画生成サービスの名前をかたる偽サイトが出回っているという注意喚起でした。
(出典:【0: 使用不可】「無料AI」の甘い罠:Seedream V4が隠す現代版詐欺の全貌)
■偽物のURL

■本物のURL

Seedream自体は、TikTok運営元のByteDance社が開発した正規のAI動画生成プロジェクトですが、その“人気と注目度”を利用しようとする偽サイトが出現しているというのです。
これを読んで、私ははっとしました。
「これはたまたまSeedreamに限った話ではなく、AIが普及する今、誰にでも起こり得る“新しいネット詐欺の形”ではないか?」と。
本記事では、noteで話題になったSeedreamの件を一つのきっかけとして、
今後ますます増えるであろう“似た名称・似た見た目の偽AIサービス”について、国内外の実例をもとに解説します。
※本ブログの内容は執筆者による主観であり、サービスの品質や優位性等を担保するものではありません。予めご了承ください。
この記事を読むべき人
- SNS広告やYouTubeで話題のAIツールをよくチェックしている人
- 企業や個人でAIツールを導入検討している担当者
- 「本物と偽物の見分け方」を知っておきたい人
Seedream偽サイト問題が示した“AI詐欺の新段階”
note上で紹介されていたケースでは、「Seedream」を名乗るサイトが本物そっくりの見た目でSNS広告に出現していたとのこと。
一見、公式のByteDanceドメインに見せかけながら、実際には全く別の運営元だったようです。

これはSeedreamに限らず、いま世界中で広がっている“AI名乗り詐欺”の典型的なパターンです。
「ChatGPT」「Gemini」「Sora」などの人気AIと似た名前を使うだけで、信頼されやすくなってしまう。
詐欺師たちはこの心理を巧妙に突いています。
海外ではすでに多数報告:Canva Dream Lab/Luma AIを装った偽サイトも
Mandiant(Google傘下のセキュリティ企業)によると、
「AI動画生成ツールを名乗る偽サイト」がFacebook広告などで数千件出回っているとの調査結果が発表されました。
たとえば、正規のAI生成プラットフォーム「Canva Dream Lab」「Luma AI」「Kling AI」などを装ったサイトが、
- 「無料で使える最新AI!」
- 「公式ベータ版はこちら」
といった広告文で誘導し、実際にはマルウェアを仕込む(!)ケースが報告されています。
(出典:TechRadar / Millions of users could fall for fake Facebook AI ad)
日本国内でも広がる“AI詐欺”の波
日本でも、「AIで副業」「AIが自動で資産運用」といった広告から偽サービスに誘導されるケースが増えています。
総務省・警察庁の調査によれば、“AI関連”を名乗るフィッシング・投資詐欺の相談件数は2024年から急増しています。
- SNS広告やDM経由で誘導
- 「生成AIを使った自動収益化」などのうたい文句
- 実際にはAIとは無関係なマルウェア・詐欺フォーム
被害は高齢者層だけでなく、AIに親しみのある若年層・クリエイター層にも広がっているのが特徴です。
(参考:Japan Times “AI scam complaints are just the tip of the iceberg”)
似た名称・見た目のAIサービスに騙されないための5箇条
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| ① 公式URL確認 | ドメインに企業名が入っているか(例:bytedance.com, openai.comなど) |
| ② 運営情報の明記 | 会社名・所在地・連絡先・利用規約があるか |
| ③ 支払い導線 | 無料登録の段階でクレジット情報を求めていないか |
| ④ SNS広告経由 | 短縮URL・リダイレクト・不自然な日本語がないか |
| ⑤ 名称の紛らわしさ | ChatGPT・Gemini・Soraなどに似せた名前ではないか |
これらを確認するだけでも、かなりのリスクを防ぐことができます。
特に「無料で体験できます」という言葉に安心してしまうのが一番危険です。
今後さらに増える「AI詐欺の巧妙化」
AI詐欺の次のステージは、“生成AIを利用した詐欺そのもの”です。
すでに海外では、AIが生成した動画・音声を使って「本人になりすます」詐欺も起きています。
また、企業の公式サイトそっくりに作られた“生成AIで作成されたフェイクページ”も確認されています。

AIが高度化するほど、人間が「本物/偽物」を見分けるのが難しくなるのです。
だからこそ、私たち利用者は「AIを見る目」を育てる必要があります。
まとめ
- noteで読んだSeedream偽サイトの注意喚起は、氷山の一角にすぎませんでした。
- 世界中で「本物とそっくりなAIサービス」を名乗る偽サイトが増加しています。
- 日本でもAI関連をかたるフィッシングやマルウェア感染の報告が増えています。
- 「公式サイトを確認する」「支払い導線に注意する」「SNS広告を鵜呑みにしない」――これだけで多くの被害は防げます。
編集メモ
- 検証環境:Windows 11/Google Chrome 128.0
- 検証日:2025年10月30日
- 参考リンク:
- ByteDance公式 Seedream 4.0
- TechRadar: fake AI video tool ads spreading malware
- Japan Times: AI scam complaints are just the tip of the iceberg
編集後記
Seedream偽サイトの話を読んだとき、「AIブームの負の側面がここまで来たか」と感じました。
AIそのものは素晴らしい技術ですが、その信頼感を逆手に取る人たちも確実に増えています。
私自身も様々なAIサービスを触れる立場として、今後はより慎重にAIツールを見極めようと思いました。



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