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1.まとめ(先出し)
- 手軽さ重視なら Zapier:ノーコードで導入でき、6,000以上のアプリと連携。AIエージェント機能も実装済み。
- 自由度・拡張性重視なら n8n:オープンソースでセルフホスト可能。AIワークフローの自由設計が可能。
- 選び方の目安:
- エンジニアが少ない企業 → Zapier
- データ統制や拡張性重視 → n8n
- AIエージェントで高度な自動化 → 両者を試作比較がおすすめ
2.はじめに
生成AIと自動化の融合が進む中、「Zapier」と「n8n」はAIエージェント時代の2大自動化プラットフォームとして注目を集めています。
両者ともにAIとの連携を強化し、業務プロセスを“自律的に実行する”方向へと進化しています。
本記事では、Zapierとn8nを比較し、料金・機能・AI連携・使いやすさ・セキュリティの観点から徹底的に整理します。
また、どちらを選ぶべきかの判断基準も紹介します。
※本ブログの内容は執筆者による主観であり、サービスの品質や優位性等を担保するものではありません。予めご了承ください。
3.この記事を読むべき人
- これからAIエージェントや自動化ツールを導入したい企業担当者
- Zapierとn8nのどちらを使うべきか迷っている人
- 自社内でのデータ連携・業務効率化・AI自動化を検討中のIT部門・DX推進者
4.サービス比較表
| 項目 | Zapier | n8n |
|---|---|---|
| 提供形態 | SaaS(クラウド) | オープンソース/セルフホスト可 |
| 主な特徴 | ノーコード自動化ツール。AI Agentsを提供 | コード拡張可能なワークフロー自動化。LLM連携自在 |
| 連携アプリ数 | 約6,000以上 | 約1,000(ただしカスタム追加可) |
| AIエージェント対応 | Zapier Agents / MCP対応 | LLM統合可(OpenAI, Claude, Geminiなど) |
| 日本語UI | あり | 一部あり(ブラウザ翻訳でも対応可能) |
| 価格体系 | 月30ドル〜従量課金 | 無料(セルフホスト)/クラウド月20ドル〜 |
| セキュリティ | Zapier側で運用(データ預託型) | 自社環境で完結可能 |
| 対象ユーザー | ノーコード層、マーケ担当者、非技術職 | 開発者、エンジニア、システム設計者 |
5.各サービスの特徴
■ Zapier の特徴
Zapierは、SaaS間連携の自動化プラットフォームとして圧倒的な地位を確立しています。
2025年現在は、AIエージェント「Zapier Agents」とMCP(Model Context Protocol)を搭載し、AIによる自律タスク実行も可能になっています。
- ノーコードで始められる直感的UI
- Gmail/Slack/Notionなど主要アプリに即対応
- Zapier AIで自然言語からワークフロー生成可能
- MCPを用いて外部AIアシスタントとも安全に連携
強み:設定が簡単で、社内非エンジニアでも導入可能
弱み:従量課金型のため、大規模運用ではコスト増の懸念
■ n8n の特徴
n8nは「オープンソース×セルフホスト」を掲げた自動化ツールで、
自社データを保持したままAIを連携できる点が大きな魅力です。
- JavaScriptコードやAPIを自由に埋め込める高い拡張性
- LLM連携(OpenAI API・Claude・Geminiなど)をノード化可能
- DockerやVPSで運用でき、データ主権を保持
- コミュニティが活発で、新ノードの開発が盛ん
強み:データ統制・カスタマイズ性・コスト効率に優れる
弱み:初期構築に技術的知識が必要。運用責任はユーザー側
6.選び方のポイント
| シナリオ | おすすめサービス | 理由 |
|---|---|---|
| ノーコードで業務自動化をすぐ始めたい | Zapier | 初心者でも即実行できるUXとテンプレートの豊富さ |
| 社内DB・API・LLMと組み合わせたい | n8n | 高い自由度でAIワークフローを構築可能 |
| データを社外に出したくない | n8n | セルフホストにより完全に社内完結可能 |
| AIエージェントで自律的に業務を回したい | Zapier | Zapier Agents/MCP対応で高度な自動実行が可能 |
| 継続的な拡張・開発を前提にしたい | n8n | ノード開発・コード挿入など柔軟な設計が可能 |
7.活用シーン事例
Zapier 活用例
- 営業業務自動化:問い合わせフォーム入力→自動でCRM登録+Slack通知
- AI要約アシスタント:Gmail受信メールをLLMで要約→スプレッドシートへ蓄積
- カスタマーサポート:チャットボットのAI返答をトリガーにZapierが社内DB更新
n8n 活用例
- AIレポート生成:社内データベース→AI要約→PDF生成→自動配信
- AIナレッジベース構築:自社文書をEmbedding→ChatBot連携
- 社内AIエージェント化:OpenAI APIと社内Slackを連動し、FAQ対応を自動化
8.料金比較(2025年10月時点)
| サービス | 無料枠 | 有料プラン(税込) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Zapier | 有(100タスク/月) | 月3,000円〜(Starter)、月9,000円〜(Professional) | タスク数・ステップ数で課金増加 |
| n8n(クラウド) | 有(100回実行/月) | 月約2,800円〜(Basic) | セルフホストなら実質無料(インフラ費別) |
※料金は執筆時点・公式サイト参照。為替レートにより変動あり。
9.競合以外の代替案・注意点
- Make(旧Integromat):UIの美しさ・並列処理が得意
- Dify / Flowise / Langflow:LLM連携特化のAIワークフロー設計ツール
- Security観点:外部APIキーや認証情報は環境変数で安全管理を徹底すること
10.FAQ
Q1. どっちがAIエージェント構築に向いていますか?
→ Zapierは「AI機能が組み込まれている」点で優勢。n8nは「自作できる」柔軟性が強みです。
Q2. 無料で使い続けられますか?
→ 両方とも無料枠あり。ただしZapierは制限が厳しく、n8nのセルフホストならほぼ無料運用も可能です。
Q3. 商用利用は可能ですか?
→ どちらも商用利用可能。ただしn8nはライセンス(SUL)の条件を確認しましょう。
11.まとめ(再提示)
| 重視するポイント | おすすめ |
|---|---|
| 手軽さ・ノーコード性 | Zapier |
| データ統制・拡張性 | n8n |
| AIエージェントとの統合 | Zapier(MCP対応) |
| コスト効率・自由度 | n8n(セルフホスト) |
次のアクション
👉 Zapierの無料トライアルでAI Agentsを体験
👉 n8nのセルフホスト版をDockerで構築して試す
👉 自社ユースケース(問い合わせ自動化・レポート生成など)を両方で検証
12.編集メモ
- 検証環境:Windows 11 / Chrome / ChatGPT-5
- 検証日:2025年10月6日
- 参考リンク:
- Zapier公式
- n8n公式
- Zapier MCP 解説記事(Zenn)
- n8n紹介(note)
13.編集後記
ZapierのAI Agentsを試してみると、ChatGPTのように自然言語で「◯◯をやって」と指示するだけで、複数アプリを連動させられる点に驚きました。
一方で、n8nのセルフホスト運用は少し手間がかかるものの、「自社データで完結するAIワークフロー」を作れる自由度は非常に魅力的です。
結局、どちらを選ぶかは“スピードで始めるか、自由度で勝つか”の違いだと感じました。



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